石鯛考学 鉛の話
つい先日、和歌山に行った時の話・・・
TD石鯛のメンバーと周参見の白島に行ったとき、うねりで
違う渡船屋さんの、お客さんが避難してこられ、
何気に 海坊主さんですか?と お声をかけて頂いた。
いつも、ブログを拝見しておられるとの事で
非常にありがたかった。
その時の話であるが、
お友達が武者泊のヤッカンで釣りをされた との事で
潮が速すぎて釣りが、やりにくかったそうだ。
確かに、潮の早い場所では なかなか、鉛をポイントに
落ち着かせるには至難の技がいる。
今回は、子ずれでウネリもあり比較的穏やかな釣り場で
釣りをしたのだが、自分自身は潮の早い釣り場を得意としている。
28年ぐらい前、私が石鯛釣りを始めた頃、
どっぷり石鯛釣りにハマったのが
高知県は 足摺岬の 名礁 沖臼 県下屈指の
激流が流れる超一級磯である。
私はココ、沖臼で 60オーバーの銀ワサを海面まで浮かせて
激バラシをし、どっぷり石鯛釣りにハマっていったのだが、当時は
ガチガチの硬い石鯛竿が 空を向いて、ピトンにかけられ、
磯には24号22号の石鯛針が磯の上に転がっているのが
当たり前の時代。
とにかくデカイ石鯛を 釣る事に燃えていた時代である。
年間、120日は 足摺の松尾に居たこともあり、
今では考えられないほど
釣りボケしていた時代。。。 半分冗談ではあるが
初代 正丸の船頭の娘さんと結婚しようか?とも考えたほどだ・・・(笑)
初代、正丸の船頭さんには 沖臼に何度も上げて頂いたが、
石鯛釣り初心者の私にとって
鉛も100号掛けても止まらないのは
当時の自分では 当たり前の話で
とにかく、無理やり鉛を止めて釣る始末・・・
100号でも止まらなければ、もう、30号足したりして、
ドボン、ドボンとポイントに落としていた。
何とも お粗末な釣りをしていた。(笑)
今では、釣りのスタイルも変わり、昔とは正反対の釣りをしている。
どんなに潮が速くても 30号ぐらいまでしか使わなくなった。
現に、今年の男女群島釣行では、真浦の1番のような
男女でも、有数の潮行きの早い場所でも
鉛は10号~15号ぐらいしか使っていない。
勿論、遠投釣りでは無い 足元の釣りなのは 補足しておくが、
雑誌や教本などにある 潮を釣ると言う意味が、
全国の有数の釣り場に通う事で自分に合った
釣りの道具だてとスタイルが
ここ数年で、ようやく自分の物となってきたような気がする。
石鯛釣りでもいろんな釣り方があり、その場所、磯により
スペシャリストの方がおられるが、私が竿を出す時に
一番重視する所は 仕掛けでも、エサでも無く 鉛かもしれない。